時々書道をしている。
今年はてん書を元に濃墨で「海」と「島」の文字を描いた。
畳一畳ほどの紙にバケツに入れた墨で描く。
描くだけでも丸一日の作業だ。
20cmもある馬毛の筆(墨を含むととても重い)で、白と黒のコントラストだけで表現する。
1本のラインの中にも、強さや弱さ、迷いがあり、なかなか思うようにはいかない。
それは、何か大自然の中にふと身を置いたような不自由な感じ。例えば少し波のある海中のような。
いつももっと心揺さぶる強いものを描きたいと思う。
そこに必要なのはこれまでの訓練と心の強さ。
小手先の器用さなどはほとんど関係ないのだ。
もっともっと上手になりたい。