デザイン事務所 ブランディング・ロゴマーク制作会社 デザインエイエム

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2008月06月 アーカイブ

週に1回 No残業デーを設けている。
夜遅くまで働くことが慢性的な業界の中では、おそらく画期的なことだろう。
それは、仕事の密度を高めたいから。またスタッフには体調管理も万全にしてもらいたいし、デザイン以外にも目を向けて見聞を広めてほしいから。
コンサートに行くも良し、映画を見るも良し、読書をするも良し、人によってはデザインの勉強をするも良し。
小さいデザイン事務所ならでは柔軟性をもってフットワーク良くいきたい。
デザインは、時間をかければ良いものができるとは限らず、密度=質が大事なのだ。
発想やアイディアは案外、外にあるものだ。

7月にはグラフィックデザイナーを本格的に募集する。
まだ雑誌等掲載していないにも関わらず応募の封筒が届く。(ブレーン8月号に掲載予定)
既に20名を超えたか。本当にありがたいと思う。
条件はいくつかあるが、一つは30歳までのデザイナー経験者。
採用の時、私が意識するのはその人の3年後、5年後。可能性。
伸びるために必要なのは「素直さ」だ。
逆に言えば20代でも完成された人は、うちでは採用しないだろう。
ついでに言うが、1年以内の転職は会社は決していいイメージを持たないよ。
1年や2年やそこらじゃ何もわからないよ。何も。
時代の波は今どんななのか。波の中のどの辺にいるのか。
今から面接が楽しみだ。いい人に会える気がしている。

久々に40°を超える大熱を出した。
2〜3日は意識もうろうとし脳みそが溶けるかと思った。
高熱を出したのは何年ぶりだろう。
ほんの少し身体が緩んだのかもしれない。それもいいことだ。
2〜3日はずっと熱が下がらずつらかったが、身体を冷やすための大量の汗。
水冷2気筒エンジン(?)の冷却装置は正常だった。
熱が出ることも、正常に汗が出ることも、本当にありがたいことだ。
30代半ば、体力には自信があったが一時オーバーヒートし自律神経をやられたことがある。経験した人なら分かるだろうが、それは短期間で完治するものではなかった。
当時を考えれば、風邪をひくことも、熱が出ることも、汗が普通に出ることも、涙が出るほどありがたくうれしいのだ。
(つづく)

誰もがもっているセンスには2つある。
インプットのセンスとアウトプットのセンス。
インプットとは、目の前におきる物事の取捨選択含め解読のこと。
アウトプットはそれに基づいてどう表現、行動するのか。
当然インプット部分はとても大切で、そこが正確でないとどんなアウトプットも的外れになるだろう。
例えどんなに目を背けたくなる内容でも、逃げないで冷静に真正面から向かわないと何も本質はつかめない。
政治のことはあまり言いたくないが、現在の日本はとてもセンスがないと思うのは私だけだろうか。ある政治家は選挙に負けて、「これは民意ではない」「感情論に走っている」と声高に無様に言っている。インプットのセンスの無さ。センスがないどころか、こんな人たちに本当に日本をまかせていいのかと思ってしまうほどだ。
がんばれ、JAPANESE。

「ブランド」の語源は「Burn(焼き付ける)」から来ている。
「ブランディング」とは一言日本語で言えば「のれんづくり」だと思う。
どう思われたいのか、印象としてどう残したい(焼き付けたい)のかを模索し表現すること。一滴一滴時間をかけてじっくりと。
そう考えるとロゴやシンボルマークはそのごく一部と言える。
ロゴを一発つくってOKとか、広告を一発打ったからOKなどはあり得ないのだ。
でもそれらは企業や商品のまさに象徴であり顔。一瞬のうちにいかに印象づけられるか。
できれば企業や商品のアイデンティティや思想(ビジョン)も映し出して。
デザイン提案ではそこを意識する。

一人お茶を飲んでいると、一見小ぎれいでやや派手めな女性が近くの席についた。
彼女はアイスコーヒーを飲みながら小指を立て一服を始めた。
そこまでは良かったが、行動や仕草が少々鼻につく。
ケータイ片手に食べる時のクチャクチャ&時々ビンボウゆすり(女性にはめずらしい)。さらにはテーブルの後始末の汚さ。
普段は随分だらしない生活をしているんだろうな、と思わせる。
一見小ぎれいでも全部台無し。全く魅力的とは言えないのだ。
デザインもたいてい目鼻立ちだけ整えようとしがちだけど、大切なのはそれ以外。
一言で言えば「態度」「ふるまい」。
目鼻立ちや格好なんかより、行動や仕草の方が大切なのだ。
一見小ぎれいでもブサイクな人は案外いる。
その反対に普通だけど魅力的に見える人も多いものだ。

私は一般的には女性の方がセンスがいいと思っている。感度が高いというか。
女性は日常自分を美しくしようと努力を惜しまない。
鏡を見てより美しくしようと磨きをかける。
色や形、ラインやグラデーションを駆使しながらの化粧。髪型もちろん、洋服やバッグ、小物もあれこれ、ネイルも。正確にはそれらを楽しんでいる。
一方男性はというと、鏡もろくに見ないでひげを剃りあらかじめ奥さんに見繕ってもらったシャツにネクタイお決まりの3〜4着のスーツに袖を通す。昨日と違うからまぁいいかと。
それではモノを見るセンスの磨かれ方も大きく違ってくるというもの。
日ごろデザインも女性にうけなければ弱いと私は思っている。
クライアントにデザイン提案する前も女性スタッフに意見をもらうほどだ。
ただ男性はいざそれを組み立てたり形にするパワーや瞬発力は女性より強いだろう。
男性と女性の長所を組み合わせながらいきたいと思う。

「いいクリエイターである前に、いい人間であれ。」
これは今年になって事務所の入口付近に貼ってあるもの。
いいデザインができれば人間性なんて関係ないんじゃないの?と言う人もいるだろうが
私はそうは思わない。
クリエイターである前に人間(生物)だ。
私は事務所スタッフは全員がクリエイターだと思っている。
マネージャーだろうが経理だろうがアルバイトだろうが。
ではいったい「いい人間」とはどんな人間なのか?
それはクライアントや上司に好かれるなどという狭い意味でなく、心身ともに健康で前向きな周りをちゃんと思いやれる大人としての人間。
クリエイティブだけやってればいいじゃん、という小さくて勝手な考えの人間は
designamにはいて欲しくない。
クリエイティブの前にやるべきことはたくさんある。

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