若い時は内面よりも外見ばかり格好つけがちになる。
お金も経験も少ないから当然と言えば当然のことで、私もその一人だった。
タバコをくわえ中古のバイクをカスタムして乗り、洋服の安さを競い合った。
しかし、格好つけるにしてもそのつけ方の頃合いがあった。
これ以上やったら全く格好悪いでしょ、という一定のライン。
格好いいと格好悪いは紙一重だ。
デザインもそのラインを超えるととたんに格好悪くなる。
いかにも私はデザインしてます、という見え見えのライン。
電車の中吊りなど見ていると残念ながらそれらが目につく。
クライアントがこれでOKを出したとか、デザインを見せないとお金にならないとか、
いろいろ言い訳が聞こえそうだが、それも全部ひっくるめてデザイナーの責任だ。
格好悪いデザイナーにはなりたくない。
デザインもほどほどにいきたいものだ。