デザインの業界では、いまだに一部で「作品づくり」という表現がされる。
私はもうとっくにその言葉は使われなくなったと思っていた。
随分以前のブログにも書いた。
https://www.akiramizota.jp/2008/05/
しかし、先日久々に聞いたその言葉。
いまだに平気で「作品」と言っているクリエイターを見ると、がっかりしてしまう。
いや、およそ25年前、世界的な巨匠だったごく一部のデザイナーたち(ソール・バスや亀倉雄策や田中一光氏など)は、それが言えた時代だったし、彼らは本当に後世に残る「作品」をつくっていたと思う。
しかし今の時代、「作品」と言えるのは自腹でつくった場合だけではないだろうか。
(アーティストの場合は作品だ)
私がずっとそこに違和感を感じるのは、
デザインの主体は、クライアントにあるべき、という考えから。
決して報酬をいただくデザイナー側でないだろう、と思う。
クライアントからお金をいただきながらの「作品づくり」という表現はもう止めませんか?と言いたい。