5)世の中にフラッグ(旗印)を立てるもの。
ロゴマークは「私たちは、今ここにいる!」という意思表示であり、サイン(目印)です。
日本ではロゴマークの起源に「家紋」があります。(西洋では紋章)
家紋の始まりは平安時代、その数は現在、5000以上あると言われています。
遠い昔、源氏と平氏の戦いでも「俺たちのチームはここだ!」と
紅白の旗印を立てて、敵味方の区別をしていました。
現在でも、一部の企業のロゴには、家紋をベースにしているものがあります。
例えば、三菱(3つの菱、スリーダイヤ)とか、三井グループ(丸に井桁三)とか、
キッコーマンは、その名の通り亀甲という六角形の家紋を取り入れています。
企業の他にも、市章など地方自治体、
国旗(日の丸)にしても「俺たちの国がここにいる!」という意思表示と言えます。
オリンピックやサッカーなどスポーツの大会でも、国旗はチームの目印です。
ちなみに国章として菊紋は、私たちが持っているパスポートの表紙にも入っています。
ロゴマークは、言葉であれこれ説明しなくともその存在が明確になります。
ブランディングの考え方にも共通することですが、
フラッグ(旗印)を立てるということは、
社会でのポジションを明確にすることでもあります。
ロゴマークは、世の中にフラッグ(旗印)を立てる役割もあるのです。