週末に、エンブレムデザイン案を提出しました。
今回、組織委員会が提示しているテーマは数多く、
すべてをクリアするのは難しいのですが、
私なりの解答を出したつもりです。
1964年の東京五輪オリンピックについても
あらためて亀倉雄策氏のデザインやその思想にできるだけ触れたいと、
本も何冊か新しく購入したり読み返したりもしました。
今回は1人1点限りの提出が条件ですから
(普段の仕事では複数案提案しますが)
しばらく頭の中で複数案を並べてフィルターにかけ、1案に絞りました。
具体的な形や色に置き変える作業は最後の最後。
その上で、
そのデザインは本当に正しいのか?強い表現なのか?
伝わるものなのか?
日本のためになるのか?世界のためになるのか?
良き日本のプレゼンテーションになるのか?
20年先も色あせないものか?
誤解を与えないか?誰かを傷つけないか?
世界のお祭りとしてワクワクできるか?
旗印になり得るか?
そして最後に、
胸を張って提出できるデザインか?
そんな視点で吟味していきました。
具体的には、0.1ミリ単位で、位置や大きさ、バランスを調整しています。
デザイナーの主張よりも客観的にどう見えるかの方が重要なのです。
締め切りにはまだ数日ありますが(締め切りは12/7正午)
やはり1万点ぐらいの応募が集まりそうか。
そんな大量の出品作を絞り込むのは、審査委員も大変だと思います。
ただ、ぜひとも厳正でオープンな審査を期待しています。